インプラント矯正とは、歯科矯正用アンカースクリュー（矯正用ミニインプラント）を併用した矯正治療です。
従来の矯正治療よりも早く歯を動かせるため、治療期間の短縮が期待できます。歯科矯正用アンカースクリューの幅径は1.3mm～2mm程度、長さは6mm～10mm程度のものがよく使用されています。
通常の矯正治療は、歯と歯を引っ張り合わせることで歯を動かすため、双方の歯が動きます。そこで、矯正用のアンカースクリューを起点にすれば、特定の歯だけを動かすことができるのです。また、多くの歯を同時に動かせるため、治療期間の短縮に繋がります。
歯科矯正用アンカースクリューは、表側矯正や舌側矯正で使用する装置です。
全ての症例に適しているわけではないため、使用するメリットがあるかどうかを事前に確認する必要があります。

重度の叢生

叢生とは、歯と歯の重なりや歯のねじれ、前後のずれなどの歯並びのことです。
表側矯正や舌側矯正(裏側矯正)では装置が複雑になったり、治療が長期化したりする場合があります。叢生はさまざまな方向へ歯を動かして改善させるため、歯科矯正用アンカースクリューを支点に複数本の歯を同時に動かせるインプラント矯正が適する場合が多いです。

開咬

• 奥歯は噛んでいるのに上下の前歯の間にすき間ができる開咬は、通常の矯正治療では改善が難しいケースがあります。歯を動かすバランスを考慮すると強い力をかけられず、治療期間が長くなったり、目立つヘッドギアの使用が必要になったりします。
  インプラント矯正であれば、奥歯の方へと歯を効率的に動かして、歯並びを整えられる場合があります。

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ガミースマイル

今までガミースマイルは外科手術で改善することが基本でした。
前歯の上部に歯科矯正用アンカースクリューを埋め込み、前歯全体を上方へ引き上げることで、外科手術をせずに効率的に改善できる可能性があります。